13時からはじまる近江牛枝肉のセリの様子です。
今日のセリを入れて、今年のセリはあと2回。
年末商戦へ向けて、手当てに追われていますが、なんとか思い通りの近江牛を確保することができました。今年は昨年以上にたくさんのご注文をいただいておりますので、あとは、切って切って切りまくるだけです。
さて、今日のセリは共進会などに出品する枝肉とは異なり、通常セリということで格付けもA5が1頭であとはA4やA3といったところです。農家さんは飼育するうえで、すべての牛をA5に仕上がることに尽力をつくしますが、それゆえに結果に一喜一憂します。
しかしながら、私はそれほど格付けにとらわれていません。もちろん目利きするときの基準にはしていますが、最終的には経験と知識、勘で購買につなげています。
卸屋さんは、A5を安く落札できれば利益につながるでしょうが、私のような小売販売の場合は、A5だからといって売価を変えるわけには行きません。もちろん格付けにこだわった売り方もしていませんし、「当店はA5等級しか販売していません」といったようなことをウリにするつもりもありません。
誤解を恐れず言ってしまえば、格付けなんてしょせん人間がやってることであり、格付けする人によって基準にバラつきがあるのも事実です。それよりもだれが育てた牛なのかを重要視したいです。雌牛がいくら融点が低いからといっても500gも600g食べられません。もちろん個人差はありますが、それよりも去勢でも感動するほどおいしい肉もありますし、提案の仕方でもっともっと牛肉ライフが楽しめるというものです。牛の背景にあるストーリーを知れば知るほどそんなことを強く思います。
出荷者:木下幸雄
近江八幡市大中町
性別:雌
素牛の導入元:滋賀県(自家繁殖)
北国茂-第2安鶴土井-菊安土井
個体識別番号:1241544544
出荷者:後藤喜雄
近江八幡市大中町
性別:去勢
素牛の導入元:滋賀県(自家繁殖)
菊平茂-北国7の8-谷本土井
個体識別番号:1241542809